鳥取[市](読み)とっとり

百科事典マイペディア 「鳥取[市]」の意味・わかりやすい解説

鳥取[市]【とっとり】

鳥取県東部,千代(せんだい)川の下流域の鳥取平野と周辺山地を占める市。1889年市制,県庁所在地。鳥取の名は千代川の沼沢地で水鳥の捕獲に従事していた鳥取部から出たという。千代川右岸の中心市街は1573年山名豊国が鳥取城を本府として以来,城下町として発達した。政治・文化の中心として消費都市的性格が強いが,1966年鳥取大学移転跡地に電機工場を誘致,商工業都市としても発展。鳥取自動車道のほか山陰本線が通じ因美線が分岐する。米作のほか二十世紀ナシ,野菜の栽培が行われ,市街地に鳥取温泉,西部に浜村温泉,鹿野温泉がある。鳥取大学,鳥取砂丘,鳥取空港,鳥取城跡(史跡),キマダラルリツバメチョウ生息地(天然記念物)がある。東端の扇ノ山(おうぎのせん)は氷ノ山後山那岐山(ひょうのせんうしろやまなぎさん)国定公園に属する。2004年11月岩美郡国府町,福部村,八頭郡河原町,用瀬町,佐治村,気高郡気高町,鹿野町,青谷町を編入。765.31km2。19万7449人(2010)。
→関連項目鳥取[県]鳥取大学

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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