鰍沢（読み）かじかざわ

精選版 日本国語大辞典

かじかざわ かじかざは【鰍沢】

山梨県西部の地名。東海道から甲府に至る駿州往還の要路にあり、角倉了以(すみのくらりょうい)による富士川舟運開発後は、甲州一の交易の河港として知られた。現在は身延線が通じる。

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デジタル大辞泉

かじかざわ〔かじかざは〕【鰍沢】

山梨県西部、南巨摩みなみこま郡富士川町の地名。富士川の河港として発達。雨畑あまばたすずりを特産。十谷じっこく温泉がある。

出典　小学館

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

鰍沢
かじかざわ

山梨県西部，富士川町南部の旧町域。甲府盆地の南西に位置する。1896年町制。1955年五開村と合体。1956年大同村の一部を編入。2010年増穂町と合体して富士川町となった。中心集落の鰍沢は釜無川，笛吹川の合流点右岸にあり，慶長17（1612）年，角倉了以が富士川に水運を開くと，付近の青柳，黒沢とともに甲府盆地入口の河港となった。駿州街道の宿場町でもあり，釜無川，笛吹川流域の生糸，木材，木炭や東海地方からの塩をはじめとする海産物などの積み替えでにぎわった。川舟八百八艘といわれ，河岸には運送店，海産物商，塩屋，穀物商，旅館などが立ち並んだ。明治以後，中央本線，身延線の開通により水運は衰微し，一帯の商業中心地となっている。

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改訂新版　世界大百科事典

鰍沢 (かじかざわ)

→富士川［町］

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

デジタル大辞泉プラス

鰍沢(かじかざわ)

古典落語の演目のひとつ。初代三遊亭圓朝の作。三題ばなしで、題は「小室山の御封(ごふう)、玉子酒、熊の膏薬」。「鰍沢雪の酒宴」「鰍沢雪の夜噺」「月の輪お熊」とも。

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