(読み)かれい

精選版 日本国語大辞典 「鰈」の意味・読み・例文・類語

かれい かれひ【鰈】

〘名〙
カレイ科の海魚の総称。体は扁平な卵形で、全長三〇センチメートルくらい。両眼片側にある。左ビラメの右カレイといって、一般にカレイ科は右側、ヒラメ科は左側に目があるが、ヌマガレイは普通左側にあり、オヒョウはヒラメ科でも右側にあるなど例外もある。上面は褐色などの黒みを帯び、周囲の色と紛らわしい色が多い。下面は白色または淡黄色。食用海底砂地にすみ、日本近海ではマガレイマコガレイイシガレイメイタガレイなどが知られる。からえい
※十巻本和名抄(934頃)八「王余魚 未厓記云南海有王余魚〈加良衣比 俗云加礼比〉」
曾我物語(南北朝頃)五「燕は戊己に巣をくひはじめ、かれいは湊に向ひ方違す」
② 魚「したびらめ(舌鮃)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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デジタル大辞泉 「鰈」の意味・読み・例文・類語

かれい〔かれひ〕【×鰈】

カレイ目カレイ科の海水魚の総称。体は楕円形で、側扁が著しい。頭部が右にねじれ、両眼が体の右側にあり、背びれとしりびれが体に沿って長い。有眼側は砂泥に似た褐色、無眼側は白色。海底に有眼側を上にして横たわる。マガレイイシガレイマコガレイムシガレイなど。食用。
[類語]真鰈真子鰈笹鰈柳虫鰈大鮃おひょう

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鰈」の解説

鰈 (カレイ)

動物。カレイ科の魚類の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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