鯨取・勇魚取(読み)いさなとり

精選版 日本国語大辞典 「鯨取・勇魚取」の意味・読み・例文・類語

いさな‐とり【鯨取・勇魚取】

[1] 鯨を取る意で、海、浜、灘(なだ)など海に関する語にかかる。
書紀(720)允恭一一年三月・歌謡「常(とこ)しへに君も会へやも異舎儺等利(イサナトリ)海の浜藻の寄る時時を」
[2] 〘名〙 鯨をとること。捕鯨。《季・冬》
※いさなとり(1891)〈幸田露伴〉九三「為ることは異(かは)らぬ鯨魚取(イサナトリ)ながら」
[補注]((一)について) 「いそ(磯)の鳥」の変化したものとして、「磯の鳥」すなわち鵜から「う」と同音をもつ「うみ」にかかるとする説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android