普及版 字通 「魏(漢字)」の読み・字形・画数・意味
魏
18画
(異体字)巍
21画
[字訓] たかい
[説文解字]
[字形] 形声
字はもと巍に作り、声符は嵬(かい)。〔説文〕に魏字を収めず、巍字条九上に「高なり。嵬に從ひ、委(ゐ)聲」とするが、嵬の方が声に近い。漢碑に字をに作り、禾(か)に従う字であった。委は稲魂を被(かぶ)って舞う農耕儀礼において、女が低く舞う形。これに対しては高く舞う形。これを一般化して高大の意となり、魏の字を以て、なおその義に用いたのであろう。
[訓義]
1. たかい、高大のさま。宮門双闕の高大なるところを魏闕という。
2. 能くする。〔方言、十三〕にみえる。
3. 地の名、国の名、姓氏の名。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕魏々 ヨソヨソナリ・ヨソホヒ 〔字鏡集〕巍 イカタシ・イカラシ・タカクオホイナリ・サカシ・スルト(シ)・タカシ・オホイア(ナ)リ
[熟語]
魏盈▶・魏観▶・魏魏▶・魏闕▶・魏紅▶・魏紫▶・魏象▶
[下接語]
漢魏・観魏・象魏・趙魏
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報