精選版 日本国語大辞典 「鬼芥子・鬼罌粟」の意味・読み・例文・類語 おに‐げし【鬼芥子・鬼罌粟】 〘名〙 ケシ科の多年草。地中海から小アジアの原産で明治時代に渡来し、観賞用として栽培する。全体に硬い毛が密生し、茎は分枝せず直立して高さ一メートルにもなる。葉は互生し、羽状に深く裂け、各片は線状長楕円形で縁に大きな鋸歯(きょし)がある。初夏、茎の先端に深紅色の大きな花が咲く。花弁の基部に黒点があり、広倒卵形で長さ一〇センチメートルぐらいになる。萼(がく)の外側に毛が密生する。実はほぼ球形で、さやをもつ。おおげし。《季・夏》 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報