鬼ヶ崎新田(読み)おにがさきしんでん

日本歴史地名大系 「鬼ヶ崎新田」の解説

鬼ヶ崎新田
おにがさきしんでん

[現在地名]常滑市港町

西浦にしうら街道沿いの榎戸えのきど村内西南部に開墾された新田。「雑志」によれば、「土人云此新田ヨリ拾町程沖ニ大岩洲広瀬ト云所有リ(中略)、時々船楫ヲ損シ或ハ破船スル故、水主恐レテ鬼カ崎ト称ルトナン」という。開墾年代について「雑志」は明暦元年(一六五五)、「寛文覚書」は寛文四年(一六二七)をとるが、新田山由緒書(常滑史話索隠)には「万治元戊戌年鬼ケ崎御新田御開発被為遊、右御新田一村ニ御立被成候て出来の上、御新田御百姓九人ニ限リ御立被為候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android