鬲・鼎(読み)れき・てい

旺文社世界史事典 三訂版 「鬲・鼎」の解説

鬲・鼎
れき・てい

古代中国の三足の土器青銅礼器
いずれも三足で立つのが特徴で,鬲は足が袋状(中空)になっており,湯をわかしたり穀物を蒸したりした。竜山文化期に土器としてさかんに使われた。鼎は足が棒状になっており,仰韶 (ぎようしよう) 文化後期には肉などを煮るために使われていた。ともに殷周時代には礼器として用いられ,特に鼎は「鼎 (かなえ) の軽重を問う」の故事が示すように重要な器であった。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android