髭題目(読み)ヒゲダイモク

デジタル大辞泉 「髭題目」の意味・読み・例文・類語

ひげ‐だいもく【×髭題目】

日蓮宗で、題目南無妙法蓮華経」の7字を、「法」以外の6字の筆端ひげのように伸ばして書いたもの。法の光を受けて万物真理活動に入る姿を表したものという。跳ね題目。

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精選版 日本国語大辞典 「髭題目」の意味・読み・例文・類語

ひげ‐だいもく【髭題目】

〘名〙 日蓮宗で、本尊として用いる「南無妙法蓮華経」の題目を書いたもの。その書き方が、「法」以外の六字の筆端を、勢いよくひげのように四方にはね延ばして書くところからいう。「法」の光に照らされて、万物が真理を体得し活動するさまを表わしたものという。はね題目。
狂歌・大団(1703)六「じゃうこはくひがみもつよくひきつるはひげだいもくか法花窂人」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「髭題目」の意味・わかりやすい解説

髭題目
ひげだいもく

日蓮宗で,「南無妙法蓮華経」というお題目を,特殊な筆法で書いたものをいう。法を除くほかの6文字の筆端をひげのように長く走らせる書体で,万物が仏法光明に照らされて,ことごとく真理の活動をなすことを表現するものとされる。

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