高野明神(読み)こうやみょうじん

世界大百科事典(旧版)内の高野明神の言及

【高野山】より

…それによると,〈空海,少年の日,好んで山水を渉覧せしに,吉野より南に行くこと一日,更に西に向つて去ること両日程にして平原の幽地あり,名けて高野と曰ふ,計るに紀伊国伊都郡の南に当れり〉とあるように,同年7月の勅許による高野山開創以前から,高野山は北に葛城修験,東に大峰を中心とする修験を控えて,優婆塞修験者の抖擻(とそう)修行した山岳霊場であった。 空海は高野山の開創にあたって,丹生都比売(にゆうつひめ)からこの地を譲り受けたという伝説があり,このとき空海を高野山に案内したのが狩場明神(高野明神)であるともいう。この両神は現在,壇上の鎮守となっている。…

※「高野明神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」