高見山(読み)タカミヤマ

デジタル大辞泉 「高見山」の意味・読み・例文・類語

たかみ‐やま【高見山】

三重県松阪市と奈良県吉野郡との境にある山。標高1248メートル。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「高見山」の解説

高見山
たかみさん

宇陀御杖みつえ村・吉野郡東吉野村と三重県飯南郡飯高いいたか町との境にある山。標高一二四八・九メートル。遠くから鋭角三角形の尖峰が望まれ、とくに国道一六六号木津こつ峠からみた正面に屹立する雄姿はすばらしい。高見の名にそむかず頂上は四周にさえぎるものなく、奥吉野・宇陀の連山が一望できる。南斜面は雄大な草原スロープ高見峠に続く中央構造線に形成された大断層崖で、この大斜面の東は櫛田くした川の渓谷へ、西は高見川の谷に続く。

高見山
たかみやま

三重県と奈良県の県境、飯高町と奈良県吉野郡東吉野ひがしよしの村の接する台高だいこう山脈一角にある。標高一二四八・九メートル。麓を通る和歌山街道(現国道一六六号)は、高見峠(八八六メートル)を越えて奈良県へ入る。持統天皇伊勢行幸の際の石上麻呂の歌に

<資料は省略されています>

がある(「万葉集」巻一)。このいざ見の山が高見山にあたるといわれ、いざ見の山は「五代集歌枕」に伊勢の名所としてあげられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高見山」の意味・わかりやすい解説

高見山
たかみやま

奈良県と三重県の境にある高見山地主峰。標高 1248m。ピラミッド型の尖峰をなし,中央構造線が山の南側を通る。山頂高角神社があり,冬の樹氷が美しい。室生赤目青山国定公園一部

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の高見山の言及

【高見山地】より

…奈良・三重県境中北部を東西に走る山地で,宇陀山地ともいう。主峰高見山(1249m)や三峰(みうね)山(1236m)など標高1000m級の峰が連なる。山地の南麓は断層地形を呈し,西南日本を内帯と外帯とに分ける中央構造線が通り,その構造谷を東へ櫛田川,西へ吉野川(紀ノ川)が流れる。…

※「高見山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android