高知八幡宮
こうちはちまんぐう
[現在地名]高知市はりまや町三丁目
江ノ口川南岸、鎮座地は旧山田町の西端にあたる。祭神は応神天皇・神功皇后・多紀理比売命・市杵島比売命・多岐都比売命。旧県社。
もと高知城内に祀られ、城内三社の一。その由緒は不詳だが、山内一豊の高知城築城以前から大高坂山に鎮座していたという。築城に際して改めて高知城鎮守として祀り、のち藩主直祭の神社とした。社殿新造は慶安四年(一六五一)という。また北与力町・帯屋町・永国寺町など郭中北部諸町、下町地区北部の山田町・蓮池町・紺屋町・材木町など、また下知村など近村の産土神とされ、毎年九月一日より九日まで、高知城西門を開放、一般の参拝を許した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報