高瀬I遺跡(読み)たかせIいせき

日本歴史地名大系 「高瀬I遺跡」の解説

高瀬I遺跡
たかせIいせき

[現在地名]遠野市松崎町駒木 高瀬

遠野盆地の中央、さるいし川が南西に蛇行する洪積低位段丘面の舌状に張出す河岸段丘上標高約二七〇メートルにある。昭和六三年―平成元年(一九八八―八九)の調査により、縄文時代の落し穴状遺構三〇基・古墳周溝七基、奈良時代の竪穴住居跡一〇棟、平安時代の竪穴住居跡七棟・掘立柱建物跡二棟・大溝二条などが検出された。

古墳周溝は全体を検出したものは三基で、形状は馬蹄形、規模は周溝内側で六―八メートル。古墳の検出された地点は古くからエゾ塚とよばれており、昭和四五年の圃場整備事業の際に蕨手刀が発見されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報