高橋 敬美(読み)タカハシ ケイビ

20世紀日本人名事典 「高橋 敬美」の解説

高橋 敬美
タカハシ ケイビ

大正・昭和期の日本画家 南信美術会会長。



生年
明治25(1892)年9月23日

没年
昭和53(1978)年8月24日

出生地
東京・浅草(現・台東区)

本名
高橋 広吉

旧姓(旧名)
佐藤

学歴〔年〕
川端画学校

経歴
義兄で日本画家の山田敬中に絵画の指導を受ける。明治42年川端画学校に入学し、校主の川端玉章に師事。大正2年に玉章が没すると、松林桂月に入門して画技を磨いた。11年第4回帝展に出品した「野趣二題」で初入選し、以後しばしば同展で入選。その傍ら、大衆雑誌「キング」の挿し絵画家としても活躍した。戦前は甥の山田申吾や橋本明治・東山魁夷といった若手の画家たちと幅広く交遊するが、昭和20年戦災に遭って長野県下伊那郡に疎開。以来、飯田市を拠点に活動を進め、長野県展日本画部の審査員を務めたほか、南信美術会や十六夜会などの中心人物として地域文化の振興にも大きく貢献した。作品は他に「高原」「霜どけ頃」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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