精選版 日本国語大辞典 「高張」の意味・読み・例文・類語
たか‐ば・る【高張】
[1] 〘他ラ四〙 高く張る。高くする。
[2] 〘自ラ四〙
① 人を見くだした態度をとる。えらぶって、とりすます。
※天理本狂言・鬼の継子(室町末‐近世初)「ああ、いかうたかばるよと云て、かさをもつ」
② 値を高くいう。値段が高くつく。
※俳諧・新増犬筑波集(1643)油糟「誂るあたひたかばる石ぼとけ」
③ 取引相場で、相場に対する人気値段が実際の値段より上回る。〔取引所用語字彙(1917)〕
④ (「たかはる」とも) 高く盛り上がる。はちきれるようにふくれあがる。
※国民歌謡・くろがねの力(1939)〈浅井新一〉「たくましき腕、高張(タカハ)る胸に」
たか‐はり【高張】
〘名〙
① 値段を高くして欲ばること。また、その人。
※明治の光(1875)〈石井富太郎編〉二「コイツ売り声に似合はぬ高張りたと、振りきって行き升た」
② =たかっぱり(高張)①
③ 「たかはりぢょうちん(高張提灯)」の略。
たかっ‐ぱり【高張】
〘名〙 (「たかはり(高張)」の変化した語)
② 高慢な態度。
※洒落本・駅舎三友(1779頃)出立「身は似た山の高(タカ)っぱり」
こう‐ちょう カウチャウ【高張】
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