高島縮(読み)たかしまちぢみ

精選版 日本国語大辞典 「高島縮」の意味・読み・例文・類語

たかしま‐ちぢみ【高島縮】

〘名〙 滋賀県高島地方産の木綿縮織。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「高島縮」の意味・わかりやすい解説

高島縮
たかしまちぢみ

滋賀県高島郡地方(現在の高島市)でつくられた綿縮。綿縮は強撚糸(ねんし)の綿糸で織られたもので、夏季の衣服地として適当な生地(きじ)であり、木綿栽培を基礎に発達した。この地方での発生時期は不明であるが、幕末の文久(ぶんきゅう)・元治(げんじ)(1861~65)のころまでは手紡糸(てぼうし)でつくったが、明治以後に木綿紺地に絹糸を交織して「糸入り」としたものや、また小紋を織り出したといわれ、海外にも輸出された。現在では、綿縮織物が高島クレープとして生産されている。

[角山幸洋]

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