20世紀日本人名事典 「高島 嘉右衛門」の解説
高島 嘉右衛門
タカシマ カエモン
明治期の実業家,易学者 北海道炭礦鉄道社長;東京市街電気鉄道社長。
- 生年
- 天保3年11月1日(1832年)
- 没年
- 大正3(1914)年11月14日
- 出生地
- 常陸国新治郡牛渡村(茨城県)
- 出身地
- 江戸・三十間堀(東京都中央区銀座)
- 別名
- 幼名=清三郎,号=高島 呑象(タカシマ ドンショウ)
- 経歴
- 少年時、江戸に出て材木商を営んで成功するが、万延元年金貨密貿易で幕府に捕えられる。獄中、易学書を精読。慶応元年出獄後、横浜で貿易商を始め、巨利を得る。ホテル業、回船問屋経営のほか、ガス事業、神奈川湾埋め立て(現・高島町)、鉄道敷設事業も手がけた。北海道開拓にも乗り出し、25年北海道炭礦鉄道会社社長となり、石狩・十勝に高島農場を開設。36年東京市街電気鉄道会社社長。この間、易理の研究もつづけ、38年「高島易断」(全18巻)を著し、名声を得た。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報