高山新田村(読み)たかやましんでんむら

日本歴史地名大系 「高山新田村」の解説

高山新田村
たかやましんでんむら

[現在地名]信濃町大字大井おおい

稲附いねつけ村の南部、北国脇往還の脇道坂中さかなか道に沿った枝郷。南の芹沢せりざわ(現牟礼村)との村境の緩い峠にかかる手前の小盆地に集落がある。ここは霊仙りようせん寺への登山口にあたり、坂中道から山道が分岐している。

寛文一〇年(一六七〇)の里方五八ヵ村との山論裁許状にはみえないが、絵図には新田方支配地域のほかに高山新田とみえる。いつ頃の開発か明らかでないが、明暦三年(一六五七)の年貢割付が存在するので、既にその頃から集落もあったとみられる(信濃町誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報