高屋東村(読み)たかやひがしむら

日本歴史地名大系 「高屋東村」の解説

高屋東村
たかやひがしむら

[現在地名]東広島市高屋たかや町高屋東

高屋盆地東端に位置する。北に豊田郡河戸こうど(現賀茂郡河内町)との境をなす岩谷いわや(五〇五・四メートル)など五〇〇メートル級の山が連なり、ここから入寺にゆうじ川とその支流が低丘陵の間を縫うように東南流し、東の豊田郡入野にゆうの(現河内町)で入野川に注ぐ。南は入野川の南岸丘陵までを村域とし、村の中央に白市しらいち村がある。天正六年(一五七八)三月の白鳥社祭礼事書(平賀家旧記)に「高屋両村」とあり、南北朝時代に平賀氏から分家した範兼の系統が東村氏を称して(「平賀氏系譜」同家文書)当村入寺谷入口を扼する滝山たきやま(滝城)に拠ったと伝えること(芸藩通志)などから、東村・西村の称は中世からあったと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報