高グロブリン血症(読み)こうグロブリンけっしょう(英語表記)hyperglobulinemia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高グロブリン血症」の意味・わかりやすい解説

高グロブリン血症
こうグロブリンけっしょう
hyperglobulinemia

血清蛋白のうち,グロブリンが正常値以上のものをいう。グロブリン分画のすべてが増加する場合と,α,β,γのいずれかの分画だけが特に増加する場合とがある。多発性骨髄腫,サルコイドーシス,膠原病などで起り,いずれも形質細胞の増殖または腫瘍を伴う。そのほか結核,ハンセン病 (らい) ,黒熱病や慢性肝疾患,特に肝硬変症などでも起る。膠原病のなかでも,全身性紅斑性狼瘡では,同時に血清中に LE因子が証明され,慢性関節リウマチでは,リウマチ因子陽性となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android