高が(読み)タカガ

デジタル大辞泉 「高が」の意味・読み・例文・類語

たか‐が【高が】

[副]程度・質・数量などが、取るに足りないさま。問題にするほどの価値のないさま。「高が子供となめてかかる」「高が一度の失敗」
[類語]ほんのただたったたかだかせいぜいほのかささやかわずか幾ばく微塵みじん些細ささいまばらいささかあるかなきかちょっと一縷いちる一抹少し心ばかりしるしばかり形ばかり少ない少少いくらかいくぶんややちとちっとちょっぴりなけなし若干心持ち気持ち多少二三少数少量僅僅きんきん数えるほど少なめ軽少軽微微弱微微微少僅少きんしょう些少さしょう最少微量ちびちびひとつまみひと握りすずめの涙ちょこっとちょこんとちょっこりちょびちょびちょびっとちょぼちょぼちょろりちょんびりちょんぼり爪のあか寸毫すんごうプチ末梢的二次的二義的副次的瑣末さまつ枝葉枝葉末節些事さじ細事小事細かい細細しい煩瑣はんさ瑣瑣ささ区区ちょっとした取るに足りないたわいない何でもない愚にもつかぬ益体も無いらちも無い高が知れる些些ささほんの末節無駄事雑事つまらない無意味下らない問題外部分的派生的卑小眇眇びょうびょうよし無いトリビアル

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精選版 日本国語大辞典 「高が」の意味・読み・例文・類語

たか‐が【高が】

〘副〙 それはたいした意味・価値を持たず問題とするにたりない、という話者の気持を表わす。たかで。
(イ) 数量、金額などについていう。つまるところ。せいぜい。たかだか。
浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)二「高(タカ)が百両ありなしの身」
(ロ) 内容、程度、性質身分などについていう。
浄瑠璃薩摩歌(1711頃)鑓じるし「ハテ高が後家の身」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一〇「上手に書いたればとてたかが人真似
(ハ) ことの成り行きなどについていう。
※浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)三「高がひろふ世間を見られぬゆへにてあり」
高野聖(1900)〈泉鏡花〉二四「高がよくされて口の臭い婆さんに渋茶を振舞はれるのが関の山と」

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