ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「騎兵」の意味・わかりやすい解説
騎兵
きへい
cavalry
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各兵乗馬により編制される陸軍七兵科の一種。軍刀、槍(やり)、拳銃(けんじゅう)、騎銃、機関銃などで武装し、迅速な機動性を駆使して、敵情捜索、地形偵察など情報収集をおもな任務とした。実戦では、敵への奇襲戦、追撃戦や退路遮断などにその威力を発揮した。戦闘手段としては集団の衝突力を利用し、軍刀・槍によって襲撃を行う乗馬戦と、騎銃・機関銃による火力戦を行う徒歩戦とがある。とくに乗馬戦は古来から多用され、乗馬戦に優勢を占める者が勝利を得た事例は少なくない。しかし、20世紀に入り重火器、自動車、戦車、飛行機などの発達によって騎兵の能力は著しく制約されることになった。戦闘集団としての騎兵は、第一次世界大戦を最後の活躍舞台とし、第二次世界大戦においては実戦参加の機会をほぼ完全に失うことになった。旧日本陸軍では、遠距離偵察や戦闘を任務とする騎兵師団と、近距離偵察や小規模戦闘を任務とする騎兵旅団とに分けられていた。
[纐纈 厚]
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…その最初の証拠が現れるのは前1300年代末のころである。エジプトの新王国第19王朝セティ1世時代,ヒッタイト人を撃退する図で,ヒッタイト軍の中には戦車に混じって数少ないが騎兵の姿が描かれている。エジプト軍は弓を引く戦士を乗せた戦車で示されている。…
…【大林 太良】
【ヨーロッパ】
巨視的に見て,ヨーロッパ世界での戦争の様相が大きく変化する時期として,14~15世紀の百年戦争,18世紀末から19世紀初めのナポレオン戦争,そして20世紀の第1次世界大戦をあげることができるであろう。
[重装歩兵戦術]
ギリシアでは初め貴族からなる騎兵や戦車兵が勝敗の鍵を握っていたが,民主政治の成立と並行して一般市民からなる重装歩兵戦術が主力としての地位を確立する。3回にわたったペルシア戦争(前492,前490,後480)で歩兵密集戦列の優位が確証され,この戦法は決戦の基本的な型としてローマに受け継がれ,かつ大規模に組織された。…
…この番頭は奉公衆の成立期である足利義教のときから,1番畠山,2番桃井,3番上野または畠山,4番畠山,5番大館の諸氏に一定し,これが番衆の譜代的な固定性と相まって家族的な信頼感情を育て,番ごとの連帯性を支えて後世の番衆制度の範となった。【福田 豊彦】 戦国・江戸時代には武家の職名あるいは格式の一つで,一般に侍組(騎兵)の頭(侍大将)をいう。足軽,同心,徒士(かち)などの組(歩兵)の頭(足軽大将)である物頭の上位,家老につぐ地位にあった。…
…エジプトとの戦いでは2輪式の戦車3500両,歩兵1万7000人を繰り出した。 白兵主体の戦闘の期間,陸軍は歩兵と騎兵との戦場における主導権の争いの歴史でもあった。歩兵は〈方陣(ファランクス)〉によって,強力な盾と長槍による突進力の威力を発揮して,陸軍の主兵としての地位を保っていたが,前8~前7世紀ころから,騎兵の機動力によって圧倒されるようになった。…
※「騎兵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...