駿府町奉行(読み)すんぷまちぶぎょう

百科事典マイペディア 「駿府町奉行」の意味・わかりやすい解説

駿府町奉行【すんぷまちぶぎょう】

江戸幕府遠国(おんごく)奉行の一つ。1607年徳川家康駿府移徙の際に設置。初め2名。徳川頼宣(よりのぶ),同忠長(ただなが)時代は廃止された。1632年以降幕府直轄領となって以降常置となり,1〜2名が在任駿府城下の治世を任とし,老中配下,役高1000石,役料500俵,役金1500両。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「駿府町奉行」の解説

駿府町奉行
すんぷまちぶぎょう

江戸幕府の職名。駿府の警衛,町方の行政裁判を担当。初期には周辺幕領の民政にもたずさわった。大御所徳川家康が駿府に入って創置。徳川頼宣・同忠長の時代には廃止されたが,1632年(寛永9)3度目の幕府直轄化にともない2人をおき,1702年(元禄15)から1人役となった。妻子をともなって赴任し,5~6年に1度江戸に参府。役高1000石。役料500俵。老中支配。芙蓉間席。与力・同心・水主(かこ)が付属した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「駿府町奉行」の意味・わかりやすい解説

駿府町奉行
すんぷまちぶぎょう

江戸幕府の職名。駿府町 (現在の静岡市) の町政,民政,司法全般にわたることを取扱う。老中の支配を受け,禄高 1000石,役料 500俵を給された。 (→遠国奉行 )  

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