駒隙(読み)くげき

精選版 日本国語大辞典 「駒隙」の意味・読み・例文・類語

く‐げき【駒隙】

〘名〙 (「荘子‐知北遊」の「人生天地之間、若白駒之過一レ郤、忽然而已」から)
月日が早く過ぎ去ること、人生が短いことにたとえる語。〔文明本節用集(室町中)〕
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉四八「人生れて世に在る恰も駒隙(クゲキ)の如く」 〔衷褒‐東湖聯句〕
② 時間の移ること。
※新編覆醤続集(1676)四・尋長明旧踪遨日野山路過渋谷「秋天駒隙速、山路馬蹄遅」
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「三十年は久きに似たれども、駒隙の速なる〈略〉猶昨年の如し」

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デジタル大辞泉 「駒隙」の意味・読み・例文・類語

く‐げき【駒隙】

《「荘子」知北遊の「人、天地の間に生くるは、白駒の隙を過ぐるが如く、忽然たるのみ」から》月日が早く過ぎ去ること、人生の短く無常であることをたとえていう語。隙駒げきく

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普及版 字通 「駒隙」の読み・字形・画数・意味

【駒隙】くげき

日月の速やかなたとえ。〔史記、留侯世家〕人生一世の、白駒の隙をぐるが如し。

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