駒野(読み)こまつなぎの

日本歴史地名大系 「駒野」の解説


こまつなぎの

[現在地名]中仙町豊川 喜内野

野田のだ村にあり、北は斉内さいない川、西は栗沢くりさわ川、東は角館かくだて(現角館かくのだて町)六郷ろくごう(現六郷町)を結ぶ街道に囲まれた原野

正徳四年(一七一四)の米沢村絵図面裏書(中仙町郷土史資料)に「柏木野は長楽寺地形」とあり、柏木野かしわぎのともよばれ、周辺七ヵ村の草飼場であった。文政二年(一八一九)の「七箇村草飼場御取扱御箇条写」(中仙町郷土史資料)によれば栗沢村が四五年前ここに畑を開いたが、他村の草飼・放馬により荒れたので松・杉を植林した。栗沢村は再開発を願うが、七ヵ村側は飛び飛びに畑を開かれては不都合と訴訟した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報