駆回・翔回(読み)かけまわる

精選版 日本国語大辞典 「駆回・翔回」の意味・読み・例文・類語

かけ‐まわ・る ‥まはる【駆回・翔回】

〘自ラ五(四)〙
[一] (駆回)
① 走って、まわりを回る。
② あちらこちら走って回る。また、ある物事のために、方々へ行って努力する。奔走する。走り回る。かけめぐる。かけりまわる。
平家(13C前)九「源太はいづくにあるやらんとて、数万騎のなかを、たてさまよこさま、蛛手、十文字にかけわりかけまはりたづぬるほどに」
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「足を擂木(すりこぎ)に駈廻って辛くして静岡藩史生に住込み」
[二] (翔回) あちらこちらを飛ぶ。飛び回る。
別天地(1903)〈国木田独歩〉下「無心の鴎は其白き翼を搏(う)って彼方此方を翔(カ)け廻(マハ)って居る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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