馬蠅(読み)うまばえ

精選版 日本国語大辞典 「馬蠅」の意味・読み・例文・類語

うま‐ばえ ‥ばへ【馬蠅】

〘名〙 ウマバエ科の大形のハエ体長約一・五センチメートル。体に赤褐色または黄褐色をした多くの毛がある。はねは灰色紫黒色の紋がある。馬の前あしの毛に産卵し、幼虫は馬が毛をかむ際に、口中に入り、胃に寄生する。成育後、馬糞とともに体外に出て、さなぎとなる。ユーラシア大陸の中北部に多く分布し、日本では東北地方や北海道の馬にかなり寄生している。うまばい。
落語・松枝宿の子殺し(1890)〈三遊亭新朝〉「虻(あぶ)馬蠅(ウマバヱ)屁っ放(ぴり)虫に取っ付かれたが因果だと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「馬蠅」の意味・読み・例文・類語

うま‐ばえ〔‐ばへ〕【馬×蠅】

双翅そうし目ウマバエ科のハエ。体長約1.5センチ。体は赤褐色で、黄白色の毛が密生する。馬の毛に産卵し、かえった幼虫は、馬が毛をなめる際に体内に入り、胃壁に寄生する。ふんとともに排出されると、土中に入ってさなぎとなる。幼虫を筍虫たけのこむしという。うまあぶ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「馬蠅」の解説

馬蠅 (ウマバエ)

学名Gastrophilus intestinalis
動物。ウマバエ科の昆虫

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android