馬肥・苜蓿(読み)うまごやし

精選版 日本国語大辞典 「馬肥・苜蓿」の意味・読み・例文・類語

うま‐ごやし【馬肥・苜蓿】

〘名〙
① マメ科の越年草。ヨーロッパ原産で江戸時代に渡来し、今では海辺などに多く見られる帰化植物牧草としてすぐれているのでこの名があり、また緑肥にも用いられる。茎は長さ三〇~六〇センチメートルとなり横にはう。葉は三出複葉で小葉は倒卵形または倒心臓形で長さ一~一・五センチメートル。春、葉腋(ようえき)に黄色い蝶形の花が咲く。実はらせん状に巻き、網状の脈と、ふちに毛状の突起がある。「苜蓿」は近縁の別種ムラサキウマゴヤシの漢名で、従来日本ではウマゴヤシに誤用されて来た。まごやし。《季・春》 〔伊京集(室町)〕
② 植物「しろつめくさ(白詰草)」の俗称。《季・春》
③ 植物「のげし(野芥子)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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