馬手(読み)メテ

デジタル大辞泉 「馬手」の意味・読み・例文・類語

め‐て【馬手/右手】

馬上手綱を取る方の手。右の手。⇔弓手ゆんで
右の方。右。⇔弓手
「左には倶摩羅くまら将軍、―には阿吒薄あたはく元卒大将」〈露伴・新浦島
馬手差めてざし」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「馬手」の意味・読み・例文・類語

ば‐しゅ【馬手】

〘名〙 馬の口取。馬の世話をする人。特に近代競馬で、厩舎に所属して馬の世話にあたる人。厩務員

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の馬手の言及

【競馬】より


【競馬にたずさわる人々】
 競馬施行の主催者である日本中央競馬会は,競馬法により馬主の登録をし,調教師,騎手に免許を与え,厩舎(きゆうしや)の貸付けを行う。そして調教師が雇用する調教助手,馬手の承認を行う。
[馬主]
 馬主登録には個人,法人の2種類があり,最近では税金対策,競走馬価格の高騰などの理由から法人馬主が増加の傾向にある。…

【右と左】より

…日本文化の場合,いったい尚右なのかそれとも尚左なのかは,一概に論ずることはできないが,右優位を暗黙の前提としていることが多いようである。 なお,古くは右または右手を馬手(めて)(馬上で手綱を持つ手),左または左手を弓手(ゆんで)(弓を取る手)と呼んだ。例えば《保元物語》に剛弓を引く源為朝は〈弓手のかひな馬手に四寸のびて,矢づかを引く事世に越たり〉とある。…

※「馬手」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android