馬冑(読み)ばちゅう

世界大百科事典(旧版)内の馬冑の言及

【大谷古墳】より

…石棺は,近畿の家形石棺としては初期に属し,とくに蓋の形態が九州の家形石棺の一部に酷似する。副葬品中に馬冑,馬甲がある。日本ではほかに確例をみないが,大陸では北魏などの鎧馬騎俑や高句麗の鎧馬壁画に表現され,また韓国釜山市東萊区福泉洞10号墳に馬冑をみる。…

【馬面】より

…日本の古墳時代の馬面は馬形埴輪から知られるかぎり,舌形で西アジアの三角形や台形の馬面と同じ着装法だが,平安時代の唐鞍(からぐら)では銀面と呼ばれる,長手で加飾の多いものである。 戦闘の際,馬頭の保護に重点をおき馬面をいっそう大きくつくったのが,のちに馬面鎧(よろい)とよばれた馬冑(ばちゆう)である。最古の馬冑は,ドイツ南東部のシュトラウビンクで出土したローマ時代のものである。…

※「馬冑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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