馬乗羽織(読み)うまのりばおり

精選版 日本国語大辞典 「馬乗羽織」の意味・読み・例文・類語

うまのり‐ばおり【馬乗羽織】

〘名〙 羽織一種。活動しやすいように背縫いのすそを縫い残した部分、すなわち馬乗り④を明けて足さばきを良くしたもの。遠出乗馬等の便によいため、江戸時代武士に用いられ、幕末には西洋砲術調練服の一つにも採用された。
浮世草子・世間母親容気(1752)一「人間万事塞翁が馬乗羽織(ウマノリバオリ)、鐺(こじり)(つか)へず豊かなる都の楽人

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android