香長平野(読み)かちょうへいや

日本大百科全書(ニッポニカ) 「香長平野」の意味・わかりやすい解説

香長平野
かちょうへいや

高知県中央部の高知平野東部を占める平野物部(ものべ)川下流の沖積平野で、香美(かみ)郡と長岡郡にまたがることから香長平野という。現在は南国(なんこく)市、香南(こうなん)市、香美(かみ)市からなっている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「香長平野」の意味・わかりやすい解説

香長平野
かちょうへいや

高知県中部,高知平野の東半部で,物部川下流沿岸に展開する平野。赤岡野市の両台地 (台地面) と沖積平野とに分けられるが,扇状地性で平野の傾斜が比較的大きい。県下の農業中心地で,かつての二期作に代って現在は施設園芸発達。古くから土佐の中心地として開発され,条里制遺構などが残存する。物部川西岸に南国市がある。

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世界大百科事典(旧版)内の香長平野の言及

【高知平野】より

…高知県中央部に位置する平野。狭義には浦戸湾に注ぐ鏡川,国分川,久万(くま)川下流の平野を,広義にはこれに物部(ものべ)川下流の香長(かちよう)平野を含めた地域をさす。平野は,東西方向に並列する丘陵地帯が沈水し,ここに上記諸河川などが扇状地,三角州をつくって形成したものである。…

【物部川】より

…高知県東部中央をほぼ南西流して土佐湾に注ぐ川。香美郡物部村北東部の白髪山(1770m)の東斜面に源を発した槙山川が,渓谷美で知られる剣山国定公園中の別府(べふ)峡を南流,さらに南西に向きを変えて物部村の中心地大栃で,徳島県境の三嶺(さんれい)(1893m)の南斜面に源を発する上韮生(かみにろう)川と合流,香北町を経て土佐山田町杉田(すいた)付近で南に方向を転じ,香長平野(高知平野)に出て吉川村で土佐湾に注ぐ。槙山川の水源地から河口までを物部川と総称するが,大栃で合流して以後を物部川とする場合もある。…

※「香長平野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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