香川将監(読み)かがわ・しょうげん

朝日日本歴史人物事典 「香川将監」の解説

香川将監

没年:寛政9.10.17(1797.12.4)
生年:享保6(1721)
江戸中・後期の神道家。安芸国(広島県)安芸郡の人。香川政重の子で名は正直。通称将監という。矢野村尾崎八幡宮の神主で,広島藩の藩儒加藤十千より垂加神道と山崎闇斎による崎門学を学ぶ。崎門学では社倉法を研究した。18歳のとき,父の跡を継いで尾崎八幡宮をはじめとする二十余社の神主となり,延享4(1747)年,矢野村の庄屋たちと社倉法をおこし,元麦を神穀と称して凶作に備え穀物貯蓄をはかる。効果が大であったため,安永8(1779)年藩命により,将監の指導のもと全藩内にこれが実施された。

(白山芳太郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「香川将監」の解説

香川将監 かがわ-しょうげん

1721-1797 江戸時代中期-後期の神職
享保6年2月生まれ。元文3年(1738)父の跡をつぎ,安芸(あき)(広島県)矢野村の尾崎八幡宮の祠官となる。加藤十千に垂加神道と崎門(きもん)学をまなんだ。延享4年社倉法を実施し,凶作にそなえて穀物の備蓄をはかった。寛政9年10月17日死去。77歳。名は正直。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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