首座(読み)しゅざ

精選版 日本国語大辞典 「首座」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ざ【首座】

〘名〙
① 一番上位の席。上席首席。かみざ。
江戸繁昌記(1832‐36)四「錦襖首座、汝荘以て之に臨む」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉五「此青年の優然として首座を占むるのを心憎くく覚へて」
上座につく資格のある人。一座首位にある人。
破戒(1906)〈島崎藤村〉二「尤も席順から言へば、丑松は首座」
太平記(14C後)二四「本寺当官にて、士昭首座(シュザ)、是等は皆江湖の龍象也」

しゅ‐そ【首座】

〘名〙 (「そ」は「座」の唐宋音) 仏語禅寺修行僧中、首席にあるものをいう。修行僧中の第一座で、長老住持)の次位。僧堂内のいっさいの事をつかさどる。上座。しゅざ。
※永平道元禅師清規(13C中)弁道法「就椅子聖僧而坐禅。首座向牀縁而坐禅」
浮世草子男色大鑑(1687)三「はじめは東福寺の首座(シュソ)たりしが、いつの比還俗して」

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デジタル大辞泉 「首座」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ざ【首座】

いちばん上位の席。首席。
最上位の席に着く資格のある人。
しゅそ(首座)
[類語]首席首班

しゅ‐そ【首座】

《「そ(座)」は唐音禅宗の寺で、修行僧のうち第一の位の者。

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普及版 字通 「首座」の読み・字形・画数・意味

【首座】しゆざ

第一席。

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