飯高町(読み)いいたかちよう

日本歴史地名大系 「飯高町」の解説

飯高町
いいたかちよう

面積:二四〇・七四平方キロ

飯南郡の中・西部にある。東西二七・五キロ、南北一七・五キロの広さを有し、その九四パーセントが山林である。北は一志郡美杉みすぎ村と奈良県宇陀郡御杖みつえ村、東は飯南町、南は多気たき宮川みやがわ村に接し、西は高見たかみ峠を越えて奈良県吉野郡東吉野ひがしよしの村と接している。町域の中央を東西に櫛田くしだ川が横切り、その流れに沿って和歌山街道が通り、現在は国道一六六号として幹線道路となっている。櫛田川渓流と奇岩の美しさは、県立自然公園香肌かはだ峡として親しまれている。この川筋には天照大神のつぶて石の国分け伝説をはじめ古代より多くの伝承がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報