食気(読み)しょっき

精選版 日本国語大辞典 「食気」の意味・読み・例文・類語

しょっ‐き ショク‥【食気】

〘名〙 食べ物や飲み物をほしがる心。食欲。食思(しょくし)。食機。くいけ。しょっけ。
咄本醒睡笑(1628)七「三更と過ぎぬれば、食気漸く尽きはて、飢寒の愁(うれ)へやすからず」
雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉上「嫌な臭がするので、〈略〉十分に食気(ショクキ)が出来ぬ様だ」

しょっ‐け ショク‥【食気】

小公子(1890‐92)〈若松賤子訳〉前編「御食気(ごショクケ)が進まぬとか」

くい‐け くひ‥【食気】

〘名〙 食べ物を欲しいと思う気持
滑稽本浮世床(1813‐23)初「食気(クヒケ)の方が勝居(かって)らア」

しょく‐き【食気】

しょく‐け【食気】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「食気」の意味・読み・例文・類語

くい‐け〔くひ‐〕【食(い)気】

食べたいと思う気持ち。食欲。「色気よりは食い気
[類語]食欲食い意地

しょく‐き【食気】

食欲。くいけ。
「三四日立っても未だ十分に―が出来ぬ様だ」〈鉄腸雪中梅

しょっ‐き〔シヨク‐〕【食気】

しょくき(食気)

しょっ‐け〔シヨク‐〕【食気】

しょくけ(食気)

しょく‐け【食気】

食欲。くいけ。「食気がない」

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普及版 字通 「食気」の読み・字形・画数・意味

【食気】しよくき

食欲。〔論語郷党は多しと雖も、氣にたしめず。

字通「食」の項目を見る

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