飛龍頭(読み)ひりゅうず

精選版 日本国語大辞典 「飛龍頭」の意味・読み・例文・類語

ひりゅうず ヒリュウヅ【飛龍頭】

〘名〙 (filhos から)
粳米(うるちまい)糯米(もちごめ)の粉を等分に混合し、水で練り合わせてから茹(ゆ)でたものを油で揚げた食品。ひりょうず。
※紅毛雑話(1787)二「油揚の飛龍頭は、ホルトガル〈国の名〉の食物なり」
② がんもどきを関西でいう。ひりょうず。
滑稽本八笑人(1820‐49)五「大丼の内は飛龍頭(ヒリウヅ)の味煮(うまに)

ひりょうず ヒリョウヅ【飛龍頭】

〘名〙
※合類日用料理抄(1689)二「ひりゃうす 一、麦の粉か米の粉にてよし」
※和漢精進料理抄(1697)上「ひりゃうす 是はたうふ一丁よくすり、ごぼう・木くらげをしらがにきり」

ひろうす【飛龍頭】

〘名〙 (「ひりょうず(飛龍頭)」の変化した語) がんもどきのこと。
浄瑠璃摂州合邦辻(日本古典文学大系所収)(1773)下「ひろうすの平、蒟蒻(こんにゃく)の白あへでは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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