飛鳥時代(年表)(読み)あすかじだいねんぴょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「飛鳥時代(年表)」の意味・わかりやすい解説

飛鳥時代(年表)
あすかじだいねんぴょう

特記〕以外は『日本書紀』『続日本紀』による
507(継体1) 大伴金村、男大迹王を越前より迎立し、継体天皇とする
512(継体6) 大伴金村、任那四県を百済に割譲
513(継体7) 百済、五経博士を貢上
522(継体16) 司馬達等、仏教を伝来〔扶桑略記〕
527(継体21) 筑紫国造磐井の乱
531(継体25) 継体天皇没す
532 欽明天皇即位〔元興寺縁起〕
534(安閑1) 安閑天皇即位
538(宣化3) 百済の聖明王による仏教公伝〔上宮聖徳法王帝説、元興寺縁起〕
540(欽明1) 大伴金村の失脚
552(欽明13) 一説に、この年を仏教公伝とする(継体・欽明朝の内乱を想定する見解による)
555(欽明16) 白猪屯倉を設置
562(欽明23) 新羅、任那日本府を滅ぼす
572(敏達1) 敏達天皇即位
587(用明2) 蘇我馬子物部守屋を滅ぼす。このころ崇仏論争
588(崇峻1) 蘇我馬子、法興寺建立開始
589(崇峻2) 隋、中国を統一
592(崇峻5) 蘇我馬子、崇峻天皇を暗殺。推古天皇即位
593(推古1) 聖徳太子摂政となる。四天王寺を建立
594(推古2) 仏法興隆の詔
600(推古8) 遣隋使〔隋書〕
602(推古10) 百済僧の観勒、暦・天文地理・遁甲方術の書をもたらす
603(推古11) 冠位十二階の制定
604(推古12) 聖徳太子、十七条憲法を制定
607(推古15) 小野妹子、遣隋使となる
608(推古16) 小野妹子、答礼使である裴世清を送り、ふたたび遣隋使として渡海。僧旻、高向玄理ら同行
610(推古18) 高句麗僧の曇徴、絵の具、紙、墨をもたらす
614(推古22) 犬上御田鍬、遣隋使となる
615(推古23) 聖徳太子、法華経義疏を著し三経義疏が完成
618(推古26) 隋滅び唐興る
620(推古28) 聖徳太子、蘇我馬子、天皇記・国記などをつくる
622(推古30) 聖徳太子没す
623(推古31) 新羅出兵を企てる。法隆寺金堂、釈迦三尊像をつくる
624(推古32) 蘇我馬子、葛城県を請う。天皇拒否
626(推古34) 大臣蘇我馬子没す。蝦夷、大臣となる
628(推古36) 推古天皇没す
630(舒明2) 犬上御田鍬、遣唐使となる
631(舒明3) 百済、王子である豊璋を人質として日本に送る
640(舒明12) 高向玄理、南淵請安、唐から帰る
641(舒明13) 舒明天皇没す。蘇我倉山田石川麻呂、山田寺造営開始
643(皇極2) 蘇我入鹿、蝦夷にかわり大臣となる。入鹿、山背大兄王一家を滅ぼす(上宮王家滅亡事件)
644(皇極3) 大生部多、常世神と称し虫を祀る
645(皇極4・大化1) 中大兄皇子、中臣鎌足ら、蘇我入鹿を板蓋宮に暗殺。蝦夷自殺により蘇我本宗家滅亡。天皇記・国記焼失。孝徳天皇即位。年号をたてて大化という。皇太子中大兄、中臣鎌足ら新政府人事決定(大化改新)。難波長柄豊碕宮に遷都
646(大化2) 大化改新の詔を発す
647(大化3) 渟足柵を築く。七色十三階を制定
648(大化4) 磐舟柵を築く
649(大化5) 十九階冠位を制定。蘇我倉山田石川麻呂自殺
653(白雉4) 天皇、皇太子と不和。皇太子以下飛鳥に還る
654(白雉5) 孝徳天皇没す
655(斉明1) 皇極、重祚(斉明天皇)
658(斉明4) 有間皇子、謀反のかどで殺される
659(斉明5) 阿倍比羅夫、蝦夷を討つ
660(斉明6) 新羅・唐の連合軍、百済を滅ぼす
661(斉明7) 斉明天皇、筑前朝倉宮に没す。中大兄皇子、称制
663(天智2) 白村江の戦い
664(天智3) 二十六階冠位を制定。民部・家部を定める。筑紫に水城を造営
665(天智4) 筑紫に大野城・基肄城を築く
667(天智6) 近江大津宮に遷都
668(天智7) 中大兄即位(天智天皇)。高句麗滅亡
669(天智8) 藤原(中臣)鎌足没す
670(天智9) 庚午年籍をつくる。法隆寺焼失
671(天智10) 大友皇子、太政大臣となる。近江令を施行。大海人皇子、吉野に入る。天智天皇没す
672(天武1) 壬申の乱。大海人即位(天武天皇)。浄御原宮遷都
675(天武4) 諸氏の部曲を全廃
676(天武5) 新羅、朝鮮半島を統一
680(天武9) 薬師寺建立開始
681(天武10) 帝紀・上古諸事の記定事業命じる。天社・国社の神宮修理
684(天武13) 八色の姓を定める
685(天武14) 親王・諸王十二階、諸臣四十八階冠位を制定。諸国の家ごとに仏像を礼拝させる
686(朱鳥1) 天武天皇没す。皇后、称制。大津皇子自殺
689(持統3) 浄御原令を施行。元嘉暦・儀鳳暦を用いる
690(持統4) 皇后即位(持統天皇)。庚寅年籍をつくる
694(持統8) 藤原京遷都
697(文武1) 持統天皇、文武天皇に譲位
698(文武2) 渤海建国
701(大宝1) 大宝律令施行。遣唐使任命(翌年出発)
707(慶雲4) 阿閇皇女即位(元明天皇)
708(和銅1) 和銅開珎をつくる
710(和銅3) 平城京遷都

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