飛鳥川原宮(読み)アスカノカワラノミヤ

デジタル大辞泉 「飛鳥川原宮」の意味・読み・例文・類語

あすか‐の‐かわらのみや〔‐かはらのみや〕【飛鳥川原宮】

明日香村にあったとされる、斉明天皇皇居

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精選版 日本国語大辞典 「飛鳥川原宮」の意味・読み・例文・類語

あすか‐の‐かわらのみや ‥かはらのみや【飛鳥川原宮】

斉明天皇の皇居。板蓋宮(いたぶきのみや)焼失後の仮皇居。奈良県高市郡明日香村川原にあったといわれる。

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日本歴史地名大系 「飛鳥川原宮」の解説

飛鳥川原宮
あすかかわらのみや

在所未詳。宮号から川原寺のあった大字川原かわはらに比定されている。「日本書紀」斉明天皇元年冬の条に「飛鳥板蓋宮にひつけり。故、飛鳥川原宮に遷り居します」と記す。翌年には後飛鳥岡本のちのあすかおかもと宮に移っているので、わずか一年足らずの臨時の宮居であった。「大和志」は大字飛鳥・おか間にあるとし、「日本書紀通釈」は「日本霊異記」上巻第九に「飛鳥川原板葺宮御宇天皇」、「扶桑略記」皇極天皇元年九月条に「都大和国飛鳥宮、一云川原板蓋宮」とみえることから二宮同所にあって、一は尋常の宮殿、一は板蓋造の別宮とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の飛鳥川原宮の言及

【飛鳥板蓋宮】より

…12通門や大極殿の語は,《日本書紀》編者の潤色であろう。皇極女帝は重祚し,655年(斉明1)1月に飛鳥板蓋宮で即位したが,この年の冬,板蓋宮に火災がおこり,飛鳥川原宮に移った。 所在地については,従来から,明日香村岡地区が考えられてきた。…

※「飛鳥川原宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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