風骨(読み)ふうこつ

精選版 日本国語大辞典 「風骨」の意味・読み・例文・類語

ふう‐こつ【風骨】

〘名〙 姿や様子。また、風格。特に、詩歌などで、その作風精神
懐風藻(751)大友皇子伝「此皇子、風骨不世間人、実非此国之分」 〔南史‐宋武帝紀〕
[語誌](1)もとは人間の体格を表わしていたが、「文心雕龍」などの詩論で作風・精神を指す語として用いられ、文芸用語として定着した。
(2)日本では、漢詩のみならず和歌・連歌を論じる際にも「風姿」「風体」と同様に用いられた。二条良基の連歌論はこの語を多用し、個性的な作風と精神の意で用いている。

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デジタル大辞泉 「風骨」の意味・読み・例文・類語

ふう‐こつ【風骨】

すがた。風体。
「雄毅誠実、父達の―あり」〈露伴運命
詩歌などの、作風と精神。
定家の―をうらやみ」〈正徹物語・上〉

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普及版 字通 「風骨」の読み・字形・画数・意味

【風骨】ふうこつ

人がら。

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