風食凹地(読み)ふうしょくくぼち

世界大百科事典(旧版)内の風食凹地の言及

【乾燥地形】より

…前者は,砂塵が風で飛ばされて大きな礫や岩塊などが残るため生じた,あたかも礫を敷きつめたような地面で,サハラ砂漠ではレグreg,セリールserir,オーストラリアではギバー・プレーンgibber plainと呼ばれる。ブローアウトは径数百m以下,深さは1m程度の円ないし楕円形のデフレーションによる凹地で,風食凹地または風食窪と呼ばれる。風による堆積地形としては砂原,砂丘レスがある。…

【浸食作用】より

…砂漠地域では砂嵐の折に表層の物質が動かされ,砂礫が跳躍し舞い上げられて地表を削磨し,細粒物質は遠くまで運ばれる。そのため地面は一様に低められたり,部分的にくぼまされたりして,深さ数m,径数十mの楕円形の風食凹地deflation hollow(風食窪ともいう)が残される。台地の海崖が砂層からなる場合など,風食が砂層を削り台地面を吹き削って(ブローアウトblowout),平面がヘアピン形の浸食砂丘(ブローアウト砂丘blowout dune)を生ずる。…

※「風食凹地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」