風霜(読み)ふうそう

精選版 日本国語大辞典 「風霜」の意味・読み・例文・類語

ふう‐そう ‥サウ【風霜】

〘名〙
① 風と霜。
懐風藻(751)在常陸贈倭判官留在京〈藤原宇合〉「為期不風霜触、猶似巖心松柏堅」 〔後漢書‐盧植伝論〕
文章などのきびしく激しいこと。
※義血侠血(1894)〈泉鏡花〉一二「其音柔媚なれども言々風霜(フウサウ)を挟みて、凜たり、烈たり」 〔西京雑記
③ としつき。星霜
伊呂波字類抄鎌倉)「風霜」 〔沈佺期‐遊少林寺詩〕

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デジタル大辞泉 「風霜」の意味・読み・例文・類語

ふう‐そう〔‐サウ〕【風霜】

風と霜。「風霜にさらされた石地蔵
世の中の厳しい苦難や試練。「風霜に耐えて生きる」
年月歳月。星霜。
松林もとに住んで、久しく―を送る」〈謡・雨月
[類語]時間歳月年月としつき年月ねんげつ光陰日月星霜月日

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普及版 字通 「風霜」の読み・字形・画数・意味

【風霜】ふうそう(さう)

風と霜。厳しい年月。唐・沈期〔少林寺に遊ぶ〕詩 雁(がんたう)、風霜古く 池、深し 紺園、夕霽(せきせい)澄み 碧殿、秋陰下る

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