精選版 日本国語大辞典 「風袋」の意味・読み・例文・類語
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原意は商品の容器や包装材であるが、取引用語としてはその重量をいう。中身だけの重量を正味(しょうみ)といい、風袋と正味の合計を皆掛(みなかけ)とよぶ。風袋の決め方には、〔1〕個々の風袋を実際に計算する実際風袋、〔2〕全体のなかの数個の風袋を計量し、その平均値をもって風袋とする平均風袋、〔3〕取引商品の風袋が一般に知られているとき、個々に計量しないでそれに従う慣習風袋、〔4〕取引に際して当事者が協議して推定する算定風袋などがある。商品を重量単位で取引する場合には、皆掛によるときと正味によるときとがある。また、計量法に定める法定計量単位により商品を販売する者は、正味を表記しなければならず、違反すると懲役・罰金等に処せられる。
[森本三男]
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