風藤葛(読み)ふうとうかずら

精選版 日本国語大辞典 「風藤葛」の意味・読み・例文・類語

ふうとう‐かずら ‥かづら【風藤葛】

〘名〙 コショウ科のつる性常緑低木。本州の関東以西、四国九州、沖縄の海岸近くの林中に生える。葉は長柄をもち長卵形または卵形で長さ五~一〇センチメートル。雌雄異株。夏、上部葉腋から黄褐色穂状花序を垂れ、黄色の単性の小花を密生する。果実は径三~四ミリメートルの球形で、冬を越すと赤熟する。つるごしょう。〔和漢三才図会(1712)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「風藤葛」の意味・読み・例文・類語

ふうとう‐かずら〔‐かづら〕【風藤葛】

コショウ科の常緑の蔓植物つるしょくぶつ暖地の海岸の林に生える。全体に香りがあり、節から気根を出して木にまつわりつく。雌雄異株。初夏、黄色い小花がつく。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「風藤葛」の解説

風藤葛 (フウトウカズラ)

学名Piper kadzura
植物。コショウ科の常緑つる性植物,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android