風無村(読み)かざなしむら

日本歴史地名大系 「風無村」の解説

風無村
かざなしむら

[現在地名]富来町風無

風戸ふと村の西にある岬の村。垣内茄子島なすじまがある(三州地理志稿)。地内万福まんぷく寺蔵の天文一三年(一五四四)の阿弥陀如来絵像裏書写に「藤掛郷風成」とある。正保郷帳の高一六〇石余、田一町三反余・畑九町三反余、免五ツ九歩五厘。寛文一〇年(一六七〇)の村御印には高一七〇石、免七ツ、小物成は山役三七六匁・苦竹役九匁、猟船櫂役一貫二六五匁(うち出来七三五匁)、網役二〇九匁、三歩半口銭四六七・七匁(出来)・渡海船櫂役二一三・五匁(ほかに退転二三七・五匁)・間役八八・二匁(ほかに退転二一・八匁)とあり(三箇国高物成帳)、漁業中心の村であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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