風格(読み)ふうかく

精選版 日本国語大辞典 「風格」の意味・読み・例文・類語

ふう‐かく【風格】

〘名〙
① その人の風采品格。ひとがら。人品。
※真愚稿(1422頃か)丁酉正月次有章侍者試筆之韻「雪清詩思照春庭、風格孤高逼紫冥
※家族会議(1935)〈横光利一〉「大臣の風格を備へてゐる」 〔晉書‐和嶠伝〕
② 味わい。独特のおもむき。風趣
※或る女(1919)〈有島武郎〉前「漢学者らしい風格の、上手な字で」 〔顔氏家訓文章
風俗風習
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一二後世の風格(〈注〉フウゾク)を模造するものとなるべし」

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デジタル大辞泉 「風格」の意味・読み・例文・類語

ふう‐かく【風格】

その人の容姿態度などに現れる品格。「大人たいじん風格
味わい。趣。「風格のある文章」
[類語](1品位品格気品格調沽券正格公式正則正統正調本式本格的正規正式格式おおやけ公的正しい本物儀礼礼法礼式礼儀風儀作法よそ行き格式張る折り目正しいフォーマル気位本格本筋まっとう正道本道本流主流中正至当合理的合法的押しも押されもせぬれっきとちゃんとまとも道理道理至極腰を入れる本腰本腰を入れるレギュラーオーソドックスプロパー/(2おもむき風情気韻風韻幽玄気分興味内容興趣情趣情調情緒風趣余情余韻詩情詩的味わい滋味醍醐味だいごみ妙味雅味物の哀れポエジーポエティックポエジーポエトリーロマンチックメルヘンチックリリカルセンチメンタルファンタジックファンタスティック幻想的夢幻的神秘的ドリーミー感傷的

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普及版 字通 「風格」の読み・字形・画数・意味

【風格】ふうかく

ひとがら。品格。〔顔氏家訓、文章〕古人、宏材氣、體度風格り。今を去ること實にし。

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