風刺詩(読み)フウシシ

デジタル大辞泉 「風刺詩」の意味・読み・例文・類語

ふうしし【風刺詩】

原題、〈ラテンSatirae》古代ローマの詩人ホラティウス詩集。全2巻。第1巻は紀元前35年、第2巻は紀元前30年発表。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の風刺詩の言及

【風刺】より

…神にささげるために,いろいろな果物を盛った皿のことで,〈混合物〉の意に転じ,さらに〈人間の愚行をからかうため,異なった種類の主題を雑然と扱った詩〉の意味になったという。これでわかるように元来は詩の形で書かれたものを指し,芸術的完成をもった最初のsatira(風刺詩)は,前2世紀のG.ルキリウスによって書かれた。これは同時代の風俗を雑然とからかったものではなく,人間性そのものに対する鋭い洞察を含んだものであった。…

【ルキリウス】より

…ローマの風刺詩人。ラティウム地方の町スエッサ・アウルンカの裕福な市民の家に生まれた。…

※「風刺詩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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