顔色無し(読み)ガンショクナシ

デジタル大辞泉 「顔色無し」の意味・読み・例文・類語

顔色がんしょく

白居易長恨歌」から》恐れや驚きのために顔色が青くなるさま。完全に圧倒されて手も足も出ないさま。「完璧な答えには試験官顔色無しだ」
[補説]この意味で「かおいろなし」と読むのは誤り。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「顔色無し」の意味・読み・例文・類語

がんしょく【顔色】=無(な)し[=を失(うしな)う]

恐れ、驚き、羞恥などのために平常の顔色が失われる。顔の色が青くなる。また、相手に圧倒されて元気がなくなる。手も足も出なくなる。
太平記(14C後)一「三千の寵愛一身に在しかば、六宮粉黛は、顔(ガン)色無が如く也」 〔白居易‐長恨歌〕

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