頼無(読み)たよりなし

精選版 日本国語大辞典 「頼無」の意味・読み・例文・類語

たより‐なし【頼無】

〘名〙
① たよりとなる金のない者。貧乏人
大鏡(12C前)三「又徳人・たよりなしのいへのうち作法などかかせたまへりしが」
② たよりがいのない人。たのみにならない人。

たのみ‐な・い【頼無】

〘形口〙 たのみな・し 〘形ク〙 頼みにするところがない。たよりにならない。あてがない。
多武峰少将物語(10C中)「たのみなくはかなくみゆる我ゆゑにきみがながめをおもひやるかな」

たのもしげ‐な・し【頼無】

〘形ク〙 たよりない。心細い。不安である。心もとない。
※竹取(9C末‐10C初)「などかくたのもしげなく申すぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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