頭掛(読み)あたまかけ

精選版 日本国語大辞典 「頭掛」の意味・読み・例文・類語

あたま‐かけ【頭掛】

〘名〙
頭髪にかぶせるもの。手絡(てがら)
※歌舞伎・龍三升高根雲霧(因果小僧)(1861)大切「こりゃあお前(めえ)にやるから、頭掛(アタマカケ)でも買ひな」
② (「あたまがけ」とも) 講をつくって最初に割り前を出しあうこと。また、その金。まくらがけ。
浮世草子傾城色三味線(1701)江戸「命の洗濯講といふをはじめ、先あたまに一人前より、金壱歩宛(づつ)出し、是をもとだてとして、毎月壱人に三匁づつ出し、格子女郎をまはり番に、一人宛買て慰ける。是よりして、あたま掛(ガケ)を、世間枕掛と申は、此因縁と承る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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